3月28日(水)からスタートした「ジャパン センスィズ」。
日本の美・技・伝統を用いて世界で活躍しているヒトや企業、日本の文化や技術にフォーカスする同プロジェクトから、3名の女性デザイナーに注目。
それぞれのクリエーションとともに、「ジャパン センスィズ」でラインナップしているアイテムについてうかがいました。
西陣の織物を使った芸術品のような帽子
本館1階=ザ・ステージで行われている「~OHKOの帽子 - Maison HIRATAの手仕事~」には、帽子デザイナー石田欧子さんによるアートピースのような帽子が並びます。
日本の素材を作品に取り入れて、石田さんらしいアイテムを提案しています。
ーー今回京都でコラボレーションをしたKYOTO Leatherや西陣の織物を使用した帽子を出されます。KYOTO Leatherや西陣の織物の魅力はどのようなところですか?
石田さん 西陣織が確立して500年以上。
昔ながらの製法に加え、海外の織物技術も導入するなど常に進化して日本を代表する織物であり続けています。
西陣織で使われる金や銀糸は美しく、存在感があります。
KYOTO Leatherは、西陣の織物を支えてきた染めの伝統産業を活性化するために国内の革産地と始めたプロジェクトの素材です。
一見して革とは思わないような染めの技法が、革に新たな可能性をもたらします。
ーーKYOTO Leatherや西陣の織物を素材にするうえで、通常とどのような違いが出ますか?
石田さん 西陣の織物もKYOTO Leather も帽子の部分的な飾りに用いるだけでも存在感が光ります。
面で見せる西陣の織物はドレープで見せ、KYOTO Leatherは鮮やかな色や革の風合いと軽さを表現。
どちらの素材も本来の使い方をしないように、新たな一面を表現しました。
西陣の織物もKYOTO Leatherも主張の強い素材なので、素材と帽子を調和させるのが大変でもあり、おもしろい部分でもありました。
ーー新宿店のお客さまにメッセージをお願いします。
石田さん フランスの技術を元に進化してきた<Maison HIRATA(メゾン ヒラタ)>の帽子です。
そこに日本のものづくりの精神が、今の私のアトリエをつくり上げました。
デザインや作り方にこだわり丁寧に仕上げた一点物から、被りやすさや機能性を重視した日常使いの帽子までが一堂に集めました。
この機会に帽子を被る楽しさを知っていただけると嬉しいです。
お客様ご自身で切って、自分らしいテキスタイルに
本館5階=インテリアでは「NEXT TEXTILE DESIGNER」として、注目の若手テキスタイルデザイナーをご紹介しています。
その一人が2017年ミラノサローネサテリテに出展し、世界的にも注目を集める氷室友里さん。
彼女のブランド<YURI HIMURO(ユリ ヒムロ)>は、人と布との関わりの中に驚きや楽しさをもたらすことをテーマにしています。
彼女のクリエーションの柱にはフィンランドで出会ったジャガード織が大きく影響しているようです。
ーージャガード織りのどのような部分に惹かれたのでしょうか。
氷室さん ジャガード織は自由に柄を織ることができます。
今回お取り扱いいただいているsnip snapシリーズのクッションカバーでは、自然や人のモチーフを織り込んだり、糸を浮かせたりすることで二重の構造を作っていて、ジャガード織でないとできない生地になっています。
ーーテキスタイルをハサミで切るという発想がユニークです。この行為にたどり着いたきっかけを教えてください。
氷室さん 折りたたむ、伸ばす、くしゃくしゃにするなど、手と布の関わり方はいろいろあります。
いろいろある中からハサミで切る行為に注目して、思いついたアイデアがsnip snapです。
ハサミで切ることは壊す意味にもとれますが、そこから新しいものが生まれたらおもしろいと思いました。
ハサミを使ってぜひ自分だけのクッションカバーにカスタマイズして使っていただきたいです。
ーー今回出展されている製品について、こだわっている点などがありましたらお聞かせください。
氷室さん snip snapでは自分が見た景色や、経験したことを元に柄を描くことが多いですね。
「SHIBA」は祖母の家で使っている芝刈り機がモチーフ。
芝を刈ると飛び出してくるバッタや虫がおもしろいと思った小さい頃の記憶を元に描いています。
お客さまが自由にストーリーを加えられるように、余白を意識して柄を考えています。
ハサミを使ってぜひ自分だけのクッションカバーにカスタマイズして使ってください。
ーー新宿店のお客さまにメッセージをお願いします。
氷室さん snip snapをはじめ、リバーシブルで柄が変わる布など、体験型の楽しいテキスタイルがたくさんあります。
ぜひ店頭でお手にとってご覧ください。
食べたくなる!? パンをモチーフにしたテキスタイル
「NEXT TEXTILE DESIGNER」からもう一人。
食をテーマにデザインするテキスタイルブランド<gochisou(ゴチソウ)>デザイナー坂本あこさんをご紹介。
テキスタイルを通じ、おいしいものを食べたときのように、ひとを幸せにするテキスタイルを目指しているそう。
ーーものづくりで大切にされていることを教えてください。
坂本さん 使うほど通気性や吸水性、肌触りがよくなるリネン100%の生地を使っています。
それに色を重ね、微妙なにじみや発色のよさがある昔ながらの染色方法で染めています。
ーーパンにこだわったテキスタイルを作るようになったきっかけを教えてください。
坂本さん 食べることは幸せの象徴の一つ。
食と同様、生きていく上で必要不可欠なテキスタイルという視点から、食べる事が楽しくなるようなテキスタイルを提案したいと考えています。
パンの焼き色や香ばしさ、その見た目はみているだけでも幸福な気持ちになります。
誰もが幸せな気持ちになるパンをモチーフに、身につけたくなるようなテキスタイルをつくりたいと思いました。
ーー今回、本館地下1階にあるブーランジュリーとコラボいただきました。込められた思いなどをお聞かせください。
坂本さん 複数のパン屋さんを1つの生地にできるのは貴重で、デザイン作業はとても楽しかったです。
店舗やパンをじっくり観察し、それぞれのらしさを表現しました。
ショッピングバッグはパンを買って帰りたくなるデザインになっていると思います。
ーー新宿店のお客さまにメッセージをお願いします。
坂本さん 新宿店で初の出展です。
地下のパン屋さんとのおいしいテキスタイルを、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです!
3名とも自分らしさを大切にした、ものづくりをしているところが共通しています。
この機会にぜひ手にとってみてください。
新宿店は、午前10時30分から午後8時まで営業いたします。
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